映像監視システムが クラウドに移行する11の理由

インターネットに接続された従来の監視カメラシステムとVSaaSとの比較

ディーン・ドレイコ(イーグルアイネットワークス、CEO)

PDFバージョンでは、ホワイトペーパーの詳細をご覧いただけます。

はじめに

VSaaSとは何か?

VSaaS(映像監視サービス)は、クラウドから提供する映像監視サービスです。

このサービスには、映像記録、保存、遠隔カメラ監視、管理アラート、サイバーセキュリティ対応などが含まれています。

現在、企業の93%が”クラウド”ソリューションを採用しています。クラウド技術の進歩と帯域幅の拡大によりVSaaS(映像監視システム)はますます魅力的になっています。

本ホワイトペーパーでは、クラウドベースの「VSaaS」映像管理システムと、インターネットに接続された従来のDVR、NVR、またはVMSとの主な違いを11の観点で比較します。

どちらのシステムタイプがあなたの会社又は顧客のニーズに最も適しているかを判断するのに本チェックリストをお役立て下さい。

映像監視システムをクラウドに移行する 11の理由

映像監視システムをクラウドに移行する11の理由を簡単にご説明します。
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    1. システムの導入

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来型のシステムを設置するには、多くの複雑な手順を踏む必要があります。OSのインストール、ルーターの設定、ストレージサーバのセットアップ、カメラの 導入、アプリケーションの導入が必要です。

    クラウド型VMS/ VSaaS

    クラウド型VMS/VSaaSは、オンデマンドでの利用が可能です。 オンプレミスのブリッジにつなぐだけで、カメラを自動的に構成されます。(カメラの管理とサポートについては、セクション3.6に詳述)

    2. サポート

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来の方法では、ハードウェアとソフトウェア、ファームウェア、設定の変更や更新といったサポートやメンテナンスは人手による現地作業が必要です。

    クラウド型VMS/VSaaS

    高性能サーバが「クラウド内」にあります。そのため、カメラををクラウド型VMSに接続するブリッジアプライアンスのみ、オンサイトに設置されます。ブリッジは、遠隔からプロバイダーによってサポートされます。

    3. 料金体系

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    システムのハードウェアとソフトウェアを含む初期投資が高額になりかねません。また、継続的なサポート費用は予測できない場合があります。

    障害発生時に障害内容に応じた対策費用をあらかじめ対策費用として見積もることが困難です。

    また、システムの規模、必要となるカメラとストレージの種類など、ハードウェアの価格にもばらつきがあります。

    クラウド型VMS/VSaaS

    クラウド型VMS/VSaaSでは、初期投資費を非常に安く抑えることができ、毎月のランニングコストも明確です。

    月額の費用はカメラ台数と保存期間に基づいた「サブスクリプション」方式で決められているため、インテグレータ及びエンドユーザー様において
    も費用を事前に想定することが可能です。

    システムは顧客のビジネスとともに成長します。エンドユーザー様のご要望に応じた拡張が容易です。

    4. コスト (Total Cost of Ownership)

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    ハードウェアやソフトウェアのインストール費用が高額
    なため、初期費用が高くなります。
    ランニングコストとして:

    • 年間のサポート費用
    • ルータの設定
    • システム設定とOSのバックアップ
    • OSのセキュリティパッチ
    • リモートネットワークアクセス
    • ITスタッフの作業時間・スペース・電力
    • 故障修理、
    • 保存情報検索のためのスタッフのトレーニング
    • SWアップデーインストール
    • PCクライアントのSWインストール/アップグレード
    • 集中管理
    • 冗長性
    • モバイルアプリ
    • 映像データバックアップ
    • サイバーセキュリティ対応に対する専門技術とサ
      ポート複数箇所に設置されたシステムの統合

    が含まれます。

    クラウド型VMS/VSaaS

    初期費用を安く抑えられます(特に、低価格帯のブリッジを利用する場合)。

    クラウドサービスとしてインフラとサポートを共有している為、コスト削減を実現しています。

    従って、初期費用の他にかかる毎月のランニングコストも低くなります。詳しくは、他のセクションをご覧ください。

    5. ストレージ保持の柔軟性

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来型のDVR/NVR/VMSは、オンプレのストレージに映像データを保存します。
    システム導入時に定めたハードウェアによって映像データの保存量や保存期間が決まってしまいます。カメラの解像度変更または保持期間を延長する場合は、追加または交換用のハードウェアを購入して再構成する必要があります。

    クラウド型VMS/VSaaS

    最新のクラウド型VMS/VSaaSなら、オンプレミス保存とクラウド保存を組み合わせ、柔軟に対応することが可能です。録画した映像の閲覧場所や保管場所に関わらず、スムーズにアクセスすることができます。ただ、クラウドに直接保存しオンプレミスで保存できないシステムもあるため、詳しくは販売代理店にお問合せください。

    設置したハードウェアに手を加えることなく、即座に映像の解像度を上げたり保存期間を延長したりできます。クラウド型システムでは映像の保管に大容量の共有クラウドインフラを利用しているため、大幅なコスト削減と柔軟性を可能にすることができます。

    6. カメラの追加と管理

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    様々な機種が存在しています。カメラ設置後、新しいカメラを追加する場合など、ユーザが自ら設置し、再設定する必要があります。

    クラウド型VMS/VSaaS

    最新のクラウド型VMS/VSaaSも、多種多様なアナログカメラとIPカメラをサポートしています。カメラの配線後、カメラの構成は自動的に行われます。ダッシュボードにはカメラのステータスとともにカメラやインターネット接続に対するネットワークの問題も即座に表示されます。

    7. 帯域幅管理

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    遠隔からカメラを表示する場合には、帯域幅が必要となりますが、オンプレの映像録画ストレージには帯域幅は必要ありません。

    クラウド型VMS/VSaaS

    遠隔からカメラを表示する場合は、帯域幅が必要です。オンプレに一時的に保存されるデータについては帯域幅は必要ありません。一時的に保存された映像データは、クラウドへの転送が必要のため、帯域幅が必要となります。クラウドシステムは非常に高度な帯域幅管理機能を備えており、遠隔からのアクセスにはデータ消費量を低減し、よりスムーズな閲覧を可能にしています。

    8. システム更新とAPI

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来型のシステムが陳腐化するまでの時間は短いものです。購入当初は非常に堅牢なシステムであったとしても、その購入時点でハードウェアの基本機能は決まってしまっています。

    ファームウェアをダウンロードして更新することも可能ですが、技術面の更新には限界があります。

    さらに、更新人手によるサポートが必要になります。

    APIは公開されておらず、NDAの締結が必要です。 APIの機能は限定的です。

    クラウド型VMS/VSaaS

    技術が急速に進化しており、プロバイダはオンプレにあるアプライアンス製品への技術アップデートをインターネット越しに自動で行うことができます。

    システムは新たなイノベーションを取り入れて進化し続けることができるため、長期間使用することができます。

    解析、インテグレーション、運用のためのAPIはオープンで、一般に公開されています。全機能を提供するAPIは他のシステムでも使用可能です。

    9. サイバーセキュリティ対応

    サイバーセキュリティ対応は、マネジメントの最重要課題です。ここでいうサイバーセキュリティとは、物理セキュリティシステムとネットワークセキュリティを意味します。

    クラウド型VMS/VSaaSおよびインターネットに接続された従来の映像監視システムのサイバーセキュリティ対応のベストプラクティスに関する詳細なホワイトペーパーをご参照ください。

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来型のDVR/NVR/VMSでは、遠隔地よりアクセスして録画した映像を表示するためには、OS、解析ポート、オンプレにあるソフトウェアなどの脆弱性をリモート接続のためにインターネット接続する必要があります。これはファイヤーウォールの導入や設定が必要となることも意味します。

    エンドユーザーがオペレーティングシステム、解放されているポート、オンサイトのベンダーソフトウェアの攻撃ベクターに対する脆弱性をモニタします。

    クラウド型VMS/VSaaS

    最新のクラウド型映像管理システムには、従来型システムにみられるようなサイバーセキュリティの脆弱性はありません。クラウド型システムには
    開放されているポート、オンサイトファイアウォール、オンプレミスソフトウェアはありません。ファイアーウォールをインストールする必要
    もありません。

    一部のクラウドVMSベンダには専任のサイバーセキュリティチームがおり、GHOSTやHearbleedといった新たな脆弱性をモニタし、クラウドを通
    じてオンプレミスアプライアンスに即座にセキュリティパッチを適用します。

    10. リモートアクセス

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来型のシステムでは、遠隔から映像にリモートアクセスできるような構成となっていないことがほとんどであり、顧客の要望に応じて追加される機能です。アクセスした映像の品質は実際にリモートアクセスしてみなければ分からず、ストリーミングが途切れる、画質が粗いといった可能性も否定できません。

    さらに、暗号化されていないことが多いため、プライバシーの懸念もあります。ブラウザに互換性がないことも珍しくありません。ウェブブラウザをサポートしており、モバイルアプリも一般的です。

    クラウド型VMS/VSaaS

    クラウド型VMS/VSaaSのシステムは、遠隔からもリモートアクセスできるような設計となっています。最新のシステムなら、映像へのスムーズなアクセスとストリーミングが可能です。

    また、システムによっては転送時と保存時に映像を暗号化することができます。一般的なウェブブラウザをサポートしており、モバイルアプリも一般的です。

    11. 冗長性と信頼性

    インターネット接続された従来のDVR/NVR/VMS

    従来型のDVR/NVR/VMSの冗長性レベルは非常に変化しやすく、冗長性を維持するには社内にITスタッフを配置することが求められます。サーバを二
    重構造として片方を待機状態とすることが多いため、間接費もかかります。
    冗長化されたサーバは、それ自体往々にして利益を生まないため、間接費として追加されてしまいます。

    クラウド型VMS/VSaaS

    クラウドデータセンタは二重化・三重化されています。共有インフラによってサーバを余すことなく活用し、コストを削減できます。最新のクラウドシステムでは、インターネットが切断された場合でもアラートを通知し、数日分の映像をオンプレミスで保存することができます。

    まとめ

    他業界でもクラウド化が一般化してきたように、映像監視システムもクラウドに移行しつつあります。 急速な技術革新、サイバーセキュリティ、フレキシブルな保管方法、スムーズなリモートアクセスなどにより、VSaaSの主要機能は飛躍的に向上しています。

    VSaaSでは初期設備投資費を低く抑えることができるだけでなく、運用にかかるコストを削減できるため総額も安くなります。さらに、費用はサブスクリプションモデルとなっており、運用時のサポートにおけるお客様、セキュリティインテグレータ、システムベンダの意向を叶え、お客様のビジネスをさらに発展・進化させることができます。

    また、オンデマンドにての展開、複数のロケーションに設置したシステムの統合や管理、オフラインカメラの即時通知機能などによって、より効率的かつ効果的な管理も可能となっています。

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